(基礎知識)光源ってどんな種類があるの?

スマ撮るシーン別2 weeks ago76 Views

写真撮影でとっても大切な「光源」って、一体なんでしょう?

それはね、ズバリ「光がどこから来ているか」のことなんです。この光の出どころによって、写真のムードや見え方がガラッと変わっちゃう、まるで魔法みたいな存在なんですよ。どんな光を使うかで、撮りたいイメージにグッと近づけることができるんです。

光源ってどんな種類があるの?

大きく分けて、普段私たちが目にしている光と、自分で用意する光の2つがあります。

お空からの光(自然光):

  • おひさまの光: これが一番身近な光ですよね!朝のやわらかい光、お昼の元気な光、夕方のちょっぴり切ない光…時間帯や雲の具合で、いろんな表情を見せてくれます。
  • 晴れた日: カリッとした光で、色もくっきり鮮やかに写ります。風景や、元気なイメージにぴったり!
  • 曇りの日: 雲がまるで大きな傘みたいに光を拡散してくれるから、とってもやわらかい光になります。人のお顔を撮るときなんかは、優しい雰囲気になって、肌もきれいに見えますよ。
  • お月さまの光: 夜の撮影で使うと、神秘的な写真が撮れたりします。
  • 窓から差し込む光なんかも、自然光のお仲間です。

自分で用意する光(人工光):

  • ピカッと光るストロボ(フラッシュ): 一瞬だけ強く光ってくれるので、暗い場所でもブレずに撮れたり、動きをピタッと止めたりするのに便利です。カメラにくっつける小さいタイプから、スタジオで使う大きなタイプまで色々あります。
  • ずーっと光る定常光ライト: ずっと光ってくれているから、撮る前にどんな風に光が当たるか目で見て確認できるのがいいところ。動画を撮るときや、お店の商品をきれいに見せたいときによく使われます。LEDライトとか蛍光灯とかがありますね。
  • キラキラリングライト: 丸い形をしたライトで、これを使うと被写体を均一に照らせるし、撮った人の瞳に可愛い丸い光(キャッチライトって言うんですよ)が入って、すごく素敵に見えるんです。最近は動画配信してる人にも人気ですね。

光って、どこから当てるのがいいの?

光の向き一つで、写真の印象はガラッと変わるから、これもとっても大事なポイントなんです。

正面からポン!(順光):

  • こんな光: 被写体の真正面から光が当たる状態。
  • いいところ: 全体が明るく、色も形もはっきり写ります。みんなで撮る集合写真とか、景色全体を見せたい時にぴったり。
  • ちょっと注意: 影があまりできないから、ちょっぴり平坦な印象になっちゃうこともあります。

後ろからキラリ!(逆光):

  • こんな光: 被写体の後ろから光が当たる状態。
  • いいところ: 被写体の輪郭がキラキラ光って、とってもドラマチックで幻想的な雰囲気になります。髪の毛が光って見える「天使の輪」も狙えますよ!
  • ちょっと注意: 被写体自体が暗くなりがちなので、カメラの設定を変えたり、レフ板(白い板で光を反射させるもの)を使ったりして、明るさを調整してあげるといいですよ。

横からスッと!(サイド光):

  • こんな光: 被写体の横から光が当たる状態。(斜め45度からだと「斜光」って言って、もっと自然な感じになります。)
  • いいところ: 光と影ができるから、被写体に奥行きが出て、立体感や素材の質感がすごくよく伝わります。人の顔の表情を豊かに見せたり、商品のデコボコを際立たせたい時にオススメです。
  • ちょっと注意: 影の出方をよく見て、濃すぎないか、変な影ができてないかチェックしてあげてくださいね。

真上からフワッと!(トップライト):

  • こんな光: 被写体の真上から光が当たる状態。
  • いいところ: 料理を撮るときなんかに、食材のツヤやデコボコ感が強調されて美味しそうに見えます。
  • ちょっと注意: 人の顔に使うと、目の下に影が濃くできちゃって、ちょっと怖い印象になることもあるから気をつけてね。

光源のちょっとした秘密

光のやわらかさ(硬い光と柔らかい光):

  • カチッと硬い光: 光源が小さくて、直接当たる光です。影がクッキリして、ドラマチックな写真になります。
  • フワッと柔らかい光: 光源が大きくて、拡散された光です。影がぼんやりとやわらかく、優しくて自然な雰囲気になります。白い布や傘のようなもの(ディフューザーとかソフトボックスって言います)を使うと、柔らかい光が作れます。

光の色(色温度):

  • 光には「色」があります。数字で表されていて、低い数字だとオレンジっぽい暖かな色(夕焼けみたいに)、高い数字だと青っぽい涼しげな色(お昼の太陽みたいに)になります。
  • カメラの「ホワイトバランス」という設定でこの色味を調整してあげると、写真がもっときれいに見えますよ。

光の明るさ(光量):

  • そのまんま、光の明るさのことです。明るい場所ではシャッタースピードを速くしたり、絞りを狭くしたり、ISO感度を下げたりできます。暗い場所だと、その逆の調整が必要になります。

光源を味方につけるには?

  • 何をどう撮りたい?: まずは、何をどんな風に撮りたいか、イメージしてみましょう。
  • 周りの光をよく見る: 撮影する場所の光がどんな感じか、じっくり見てみてください。自然光は時間で変わるし、お店の照明もいろんな色がありますよね。
  • 明るさ調整(露出補正): カメラ任せだと、光のせいで暗くなったり明るすぎたりすることがあるので、「露出補正」を使って、自分で明るさを調整してあげるといいですよ。
  • 影を味方につける(補助光): メインの光だけじゃなくて、レフ板みたいなもので光を足してあげると、影がやわらかくなったり、細部がもっとよく見えたりして、写真がグッと素敵になります。
  • RAW撮影も試してみて: ちょっと難しいかなと思う光の時でも、「RAW」という形式で撮っておくと、後からパソコンで明るさや色味を柔軟に調整できるので、失敗を減らせますよ。

光源についてのまとめ

写真撮影における光源の種類、特性、当て方についてまとめました。

カテゴリ光源/当て方特徴利点注意点適した撮影シーン
自然光太陽光(晴天時)コントラストが強く、光がはっきりしている色が鮮やか、メリハリのある写真になる影が濃く、平坦な印象になりがち風景写真、色を強調したい被写体、元気なイメージ
太陽光(曇りの日)光が拡散され、やわらかい影が薄く、優しい雰囲気の写真になる。肌がきれいに見えるコントラストが低くなりがちポートレート、肌をきれいに見せたい場合、落ち着いた雰囲気
窓からの光やわらかく、自然な光室内で自然な雰囲気を出せる天候や時間帯に左右される室内ポートレート、物撮り、カフェなど
人工光ストロボ(フラッシュ)瞬間的に強い光を放つブレを抑える、動きを止める、背景を暗くする不自然な影ができやすい、光が硬い印象になりやすい暗い場所、動きのある被写体、日中シンクロ
定常光ライト(LEDなど)常に光を放ち続ける光の当たり方をリアルタイムで確認できる、初心者でも扱いやすい光量がストロボより弱い場合がある商品撮影、動画撮影、ライブ配信
リングライト円形に光る被写体を均一に照らす、瞳にキャッチライトが入る特定の用途に特化しているポートレート、動画配信、自撮り
光の当て方順光被写体の真正面から光が当たる全体が明るく、色や形を正確に表現できる立体感が出にくい、のっぺりとした印象になりがち風景写真、集合写真、記録写真
逆光被写体の背後から光が当たるドラマチックな雰囲気、輪郭が際立つ、天使の輪効果被写体自体が暗くなりがち、フレア・ゴーストが発生しやすいポートレート、幻想的な雰囲気、シルエット写真
サイド光(斜光含む)被写体の横から光が当たる陰影が生まれ、立体感や質感が強調される影が強く出やすい、影のコントロールが必要ポートレート、物撮り、質感を見せたい被写体
トップライト被写体の真上から光が当たる食材の凹凸やツヤを強調できる人物撮影では目の下に影ができやすい料理写真、俯瞰撮影

光源のことを少しずつ理解して、上手に使いこなせるようになると、写真撮影がもっともっと楽しくなりますよ!ぜひ色々な光で試してみてくださいね。

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